作業療法士とは、リハビリに関わるお仕事の一つであり、社会の需要が依然として高いご職業です。
作業療法士として働くには、幅広い知識が必要とされ、相手を思いやる気持ちを常に持ち続ける必要があります。
人を助けたいという気持ちを根底に抱えながら、働いているうちに、相応のやりがいを感じる事もございます。
今回は、作業療法士として働いている方の体験談を見ていき、どういう仕事をされているのか知ってもらいたいと思います。
Aさん 26歳 現役 勤務年数4年
職務内容
リハビリよりも、様々な方の相談を受ける職場ですので、悩みを抱えている方に、置かれている現在の状況や、改善方法の提案をしています。
ですので、カウンセラーとしての役目もあると思います。
やりがい
様々な方が色んな相談をしてくるので、自分も本気で向き合い、結果が出たときの達成感は非常に大きいです。
健常者の方もいらっしゃるので、多くの人を助ける機会があるからこそ、やりがいを強く感じました。
アドバイス
一般的な作業療法士とは少し違うので、理解が得難く、柔軟性が求められます。
作業療法士としての信念を強く持つのではなく、別の領域にも足を踏み込む覚悟が必要です。
Bさん 29歳 現役 勤務年数6年
職務内容
精神病院に入院されている患者さんの心を豊かにさせるお仕事で、社会に出るサポートをしています。
心身ともに弱っている方もいるので、積極的に向き合う必要があります。
やりがい
遠足やレクリエーションもあるので、患者さんに楽しんでもらいながら、自分も楽しむ必要があります。そうする事で、充実した時間を過ごしてもらい、仕事へのモチベーションが上がります。
アドバイス
精神科で勤務しているので、当然、想像を超える方が来院され、ストレスを抱えてしまいます。だからこそ、しっかりと強い気持ちを持って接する必要があります。
職場環境によっては、別の知識も必要になる事もあるので、勉強し続ける事も求められます。
Cさん 31歳 現役 勤務年数9年
職務内容
障害を抱える子供を預かる保育園で働いております。
作業療法士と保育士、どちらの側面も併せ持つ必要がある職場で、身体的な障害を抱える子供もしっかりとサポートします。
やりがい
子供と関われるので、成長過程を間近で見ることができます。
子供と一緒に自分も成長していけることが、何よりのやりがいです。
アドバイス
自分は男性ですので、女性が多い職場で慣れるには苦労しました。
そして、子供と向き合う事はとても難しいので、辛抱強く付き合っていく必要があります。
まとめ
精神病院や保育園など、リハビリ施設以外にも働ける職場は多く、その中でそれぞれの方がやりがいを見出している事が分かります。
働く場所によって違う役割と知識を求められ、人と真正面から向き合う必要のある仕事上、辛い事も相応にあります。
相手を思いやる気持ちを忘れずに、それぞれの状況に合ったやりがいを見出す事が重要です。